”英語力が伸び悩む”ことは、留学・ワーキングホリデーなどの海外生活においても実際よく起こることです。例えば英語圏で生活しているにもかかわらず、
- なかなか英語レベルが上がらない
- 学校の授業についていけない
- いつまでたっても英語が話せるようになる気がしない
というような、”英語力がなかなか向上しない”背景にはどのような要因があるのでしょうか。
人には「言語脳」と言う脳のメカニズムが備わっているため、言語習得に必要な条件が満たされていれば着実に語学力に成長がみられるはずです。
この記事では、この言語脳のメカニズムの観点から海外生活・留学先における:
英語が伸びない「原因」
海外の環境メリットを活かし最大に英語力を上げる「対策」とその「具体例」
について詳しく解説していきます。
ここでご紹介するノウハウは、『言語が身につくメカニズム』を活用し、実際わたし自身が留学経験をとおして、2か国語(英語/イタリア語)において成果を実証した実体験に基づくものです。
”語学力を身につけるために必要なアプローチ”がわかっていれば、海外生活という貴重な機会を無駄にせず、その環境メリットを最大に活かし着実に次のステージへステップアップすることが可能です。ぜひ参考にしてみてください★☆
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英語が伸びない2つの原因~留学・ワーホリ・海外生活編~
英語学習おいて、留学やワーキングホリデー(以下”ワーホリ”)などの英語圏での生活は、
英語習得に欠かせない環境メリットに恵まれ、さまざまな相乗効果によりスムーズに英語を身につけやすい絶好の環境です。
それにもかかわらず、ある程度の期間(3カ月単位/目安)を経ても英語力のレベルアップがみられない場合、
学習体制に何かしら不足している要素がある
ことが考えられます。
英語の伸び悩みの原因【概要】| 2つの不足要素と共通点
不足しがちな2つの要素
「英語の上達が思うように進まない」主な原因として、次の2つの要素が不十分であることが考えられます。
1. 英語脳の形成
2. 実践の効果
これらの要素は、英語を効果的に習得するために不可欠であるにもかかわらず見落とされがちで、
環境的に有利な英語圏での生活においても、これらの要素が不足していると「英語がなかなか伸びない」状況に繋がります。
2つの不足要素の共通点:「感覚機能」へのアプローチ不足
これら2つの不足要素には本質的な共通点があります。それは、どちらも「感覚機能へのアプローチ不足」に起因している点です。
つまり、感覚機能へのアプローチが不十分なために、「英語脳の形成が不十分」な状況や、「実践の効果が十分に取り入れられていない」というような状況が起こる、ということです。
その理由は、次章で解説する「言語機能のプロセス」にあります。
単に“頭”だけを使う「机上の学習」のみでは言語の習得が難しいのはそのためです
それでは次章で、英語が伸びない原因の一つ目について詳しく解説していきます。
英語が伸びない原因① | 英語脳の形成不足
留学やワーホリなど、海外生活における英語の伸び悩みの主な要因のひとつは、
1. 英語脳の形成が不十分
であることが挙げられます。
英語脳を形成することは、”英語を習得するための最短ルート”を実現する、言語習得に欠かせないアプローチです。
対して、英語脳が形成されていないと、
英語がスラスラ出てこない
頭の中で日本語の変換が入り感覚的に英語が出てこない
リスニングのスピードについていけない
などの状態をなかなか打開できない状況に陥りやすくなります。
この「英語脳の形成が不十分」な状況に大きくかかわっているのが「発音」です。
英語が伸びない原因のチェック方法① | 英語脳は形成されている?
英語圏である程度の期間生活しているにもかかわらず、英語レベルがなかなか上がらない場合、
その要因を確認するポイントのひとつが、
Check#1 :
「正しい発音」をしているかどうか
具体的には、
発音矯正を行っているか 自己流の発音のままになっていないか
と言う点です。その理由は、
「発音」が
”英語脳=脳の言語機能”のメカニズム
における重要な役割を担っている
英語脳とは?“音”ベースの構造とそのメカニズム
英語脳とは
英語脳*とは、『英語を(日本語に変換せず)英語のまま理解や記憶をし、英語のまま言語化する』脳の言語機能をことを言います。
英語脳の構造とメカニズム~「音」ベース~
脳の言語機能(=英語脳)の構造とメカニズムのベースになっているのは「音」です。
「音」=「発音」
英語のネイティブであれば、英語そのものの「音(=発音)」で”知覚””理解”し脳にインプット、そして、英語そのものの「音(=発音)」でアウトプットすると言うように、
脳の言語回路の仕組みには、
脳が、
「音」と感覚機能(口・耳・体感など)をリンクさせながら言語を学習するメカニズム
があります。
そのため、英語本来の「発音」をしないまま学習を続けることは、
本来「人」が持ち備えている「言語機能のメカニズム」を活用しない状態で言語学習をしている
と言う非効率な学習の状態になっていると言えます。
英語脳×海外環境が生み出す相乗効果
英語脳の効果
英語脳が構築されると、本来その備わっている脳の言語習得プロセスを活用することができるため、学習能力に次のような根本的な変化が生まれます。
1. 学習効率が相乗的にアップする
2. 英語学習力のポテンシャル(伸びしろ)自体がアップする
これらの効果は、特に長期的な時間を要する英語学習において、英語習得までの道のりを最短で歩むための重要なカギになります。
「海外の環境メリット」x「英語脳」によるレバレッジ効果
さらに、英語圏での生活環境では実践的・時間的・モチベーション的に英語学習に非常に有利なメリットが得られます。そのため、そう言った恵まれた環境下で英語脳の形成をおこなうことで、
「海外生活の環境メリット」x「英語脳のポテンシャル」
とのレバレッジ効果により、より大きな成果を生み出すことができる、つまり、英語学習において「最高のポテンシャル」を作り出す環境設定が可能になります。
次なるステップ!
もし、伸び悩みのチェックポイント⓵にある「正しい発音」を十分意識していない、と言う場合、それは、
英語学習に改善の余地がある
イコール =
”英語力が伸びる伸びしろがある”
ということに他なりません!ぜひ以降の章で解説する伸び悩み対策のひとつ:
で、具体的な方法をチェックしてみてください。
具体例 | 英語脳が形成されているケースとは?
海外在住の日本人の中には、非常に流暢に英語を話せる人がたくさんいます。その多くは「発音」をマスターしているのではないでしょうか。
これは、英語脳がしっかりと形成されている証拠。なぜなら、「発音」が英語脳を形成する土台となる要素であるためです。
英語習得の過程と順序
こうした人々が英語を習得してきた過程を見てみると、「英語が話せるから、発音も上手くなった」のではなく、
「正しい発音の上に(英語脳の形成が始まり)英語が上達した」
というプロセスが見えてきます。つまり、
英語脳を形成しながら英語レベルを上げてきた
と言う流れで、ある段階で「正しい発音」を意識し、英語脳の土台作りを始めていることが推測でき、と同時に、”自己流の発音のままで”英語が流暢になるケースは稀である、と言うこともできます。
英語が伸びない原因② | 実践の効果不足~質と量がカギ~
次に、留学や海外生活におけるもうひとつの英語の伸び悩みの主な要因として挙げられるのが、
2. 実践の効果が不十分
であること。つまり、実践の機会が豊富な海外にいながらも、
目標レベルに到達するために必要な実践の効果が十分に得られていない
ということです。語学習得において、実践(実際に英語を使うこと)は、学びのポテンシャルを大きく上げる重要な要素です。
ここでは、”より効果的に英語の習得を目指す”ために、実践の効果を生む「Urgent Need」の役割と、この実践の効果をより最適に活用する方法について解説していきます。
実践の要素「Urgent Need」が英語習得に与える影響
「Urgent Need」とは?
「Urgent Need」とは、例えば、英語のネイティブ・スピーカーに話しかけられた時などに受ける、
とっさに英語を話さなければならない状況・切迫した必要性
のことを言います。
「Urgent Need」の効果
実際、実践の場で「Urgent Need」が求めらる瞬間と言うのは、リアルに受ける ”負荷” や ”学びのインパクト” が非常に大きいため、学習でのインプットやアウトプット練習では補う事ができない要素です。
また、その効果は、
英語力を上げる伸びしろは「Urgent Need(=実践)」が握っている
と言ってよい程、”英語力を飛躍させる”要素になります。そのため、英語力を身につけるためには、この、
「Urgent Need」の絶大なインパクトを”適切に”取り入れること
が重要なカギになります。
では、実践の機会が非常に豊富な英語圏での生活において、”実践の効果を適切にとりいれる”とは具体的にどう言うことか、次項で詳しく解説していきます。
言語が身につくメカニズムの4要素
「Urgent Need」(=実践の要素)は、英語脳を形成する4つの要素の中でも、英語脳の下地を「Activeな状態(いつでも使える状態)」=スイッチを「ON」にする、重要な役割を担います。
・関連記事
>>『英語が身につくメカニム』4要素
URGENT NEED(実践)の効果を表すグラフ比較
次のグラフは、国内・海外の英語学習環境5つのパターンにおけるそれぞれの「英語の伸び」のポテンシャルをグラフで表し、
その中で『言語が身に付くメカニズム』の4つ要素が「英語の伸び」に表れている効果の程を色分けで示したものです。
英語が伸びない原因のチェック方法② | 実践の”質”と”量”は足りている?
英語圏である程度の期間生活しているにもかかわらず、英語レベルがなかなか上がらないという場合、その要因を確認するもうひとつのポイントは、
Check#2 :
目標レベルに対して、
実践の”質”と”量”が適切かどうか
具体的には、自身が目標とする英語レベルに到達するために、以下のように“意識的”に実践の機会を設定し、活用しているかどうか?、
実践の質: 現地の人と過ごす「場面」や「会話」はどんな内容・レベルが理想的? 実践の量: 現地の人と過ごす「時間」は十分?どのくらい増やすべき?
と言う点になります。
実践の質と量とは?
実践の「質」と「量」とは、以下のように、実践(=実際に英語を使う)機会の「質(=難易度やレベル)」であったり、その「量(=頻度や時間)」のことを指します。
実践の質 |
= Urgent Need(英語を話さなくてはならない切迫感)の負荷のレベル(難易度) |
実践の量 |
= Urgent Need(英語を話さなくてはならない切迫感)を受ける量的レベル(頻度・時間) |
それでは実際に、実践の質と量が「高いレベル」で満たされている状態の具体例を以下で挙げていきます。
例)実践の質と量 | 高いレベルで確保されているケース
実践の質と量の”レベルが高い”ケースの参考として、英語習得における「高いレベルのポテンシャル環境」である正規留学などで現地の教育を受ける環境下を例に挙げます。
例)URGENT NEEDの 「質」 が非常に高い
正規留学などの(現地の教育を受ける)環境下では、話さなくてはならない切迫感(Urgent Need)の負荷のレベル(会話の場面/相手/内容の難易度)が「非常に高い」(責任を伴う立場やシチュエーションなど)ことがわかる。
解説)正規留学では、英語で専門分野について学び、プレゼン・発表をする、論文を書くなどのレベルで日々英語を使う経験を積む環境下にある
例)URGENT NEEDの「量」的レベルが非常に高い
正規留学など(現地の教育を受ける)環境下では、実践で生の英語に触れる・コミュニケーションをとる機会が圧倒的に多く、「言語が身に付くメカニズム・4つの要素」の中でも特に、話さなくてはならない切迫感(Urgent Need)を受ける頻度・時間を「量」的に非常に高いレベルで満たしている。
解説)正規留学生活では、1日の殆どの時間を”実践”で過ごし、在学中は少なくともその生活を「数年間」継続する環境下にある
次なるステップ!
もし、伸び悩みのチェックポイント②にある実践の機会をを意識的に設定していない、と言う場合、それは、
(再)英語学習に改善の余地がある
イコール =
”英語力が伸びる伸びしろがある”
ということに他なりません!ぜひ以降の章で解説する伸び悩み対策:
で、具体的な方法をチェックしてみてください。
英語を最大に伸ばす対策と具体例~留学・ワーホリ・海外生活編~
ここからは、留学や海外生活における英語の伸び悩みを解決する実際の方法について解説していきます。
具体的には、先に解説した伸び悩みの英語の伸び悩みの原因となっている以下の2つの不足要素、
1. 英語脳の形成
2. 実践の効果を十分に取り入れる
を、言語機能の本来の仕組みを活用し『感覚機能へのアプローチ』により補うことで、「英語力を最大に伸ばす」バランスの取れた学習体制を構築していきます。
特に、留学や海外生活環境下で、「英語脳」と「実践の効果」を十分に取り入れることができると、その豊富な環境メリットとの相乗効果により、非常に大きな成果が期待できます。
英語の伸び悩みの対策【概要】 | 2タイプの学習アプローチ
「自習」と「環境」からの学習アプローチ
先述の「英語の伸び悩みの原因」の2つの不足要素の共通点、『感覚機能へのアプローチ不足』は、大きく分けて2つの学習のアプローチで、それぞれの不足要素を補います。
「自習(自己学習)」によるアプローチ
「環境」からのアプローチ
この2つの学習アプローチは、一般に語学学習の2本柱であり、この2つの学習バランスを取ることが、語学学習の成果を上げる重要なポイント。つまり、
学習のアプローチの観点からは、”語学力が身につかない原因”として、
”どちらかの学習アプローチが不足している”
英語を最大に伸ばす対策① | 英語脳の作り方
ここからは、英語の伸び悩みの原因の一つ、”英語脳の形成が不十分”である状態に対して実際に『英語脳を形成する方法』について解説していきます。
上図の学習のアプローチとしては、「1.自己学習によるアプローチ」により”感覚機能へのアプローチ不足”を補っていきます。
英語脳の作り方【概要】| 確認ポイント3つ
まず、英語脳を形成する際に押さえておきたい3つのポイントについて概要です。
- 大まかな形成の流れ
- 英語学習の基本のスタンス
- 基盤をつくる2つの学習要素
英語脳が形成される大まかな流れ
英語脳を形成する大きなステップは次のようになります。
英語脳の基盤を作る 育てる
そのため、最初に「基盤」をしっかりと作ることが重要なステップ。土台ができれば後は実践などで鍛えていきます。
英語を習得するための基本のスタンス
英語を習得するために必要な基本のスタンスは、
英語学習は本来の「音=発音」で学習する
こと。これは、母語を学ぶプロセスと同じ原理で、言語を学ぶ際はその言語の本来の「音=発音」で学習すること。語学学習の必須条件でもあります。
英語脳の基盤を作るための2つの学習要素
実際に英語脳の基盤を形成するためには、以下の2つの学習要素によりアプローチをしていきます。
1.正しい発音 x 2.科学的トレーニング
この2つの学習要素の相乗効果で英語脳の基盤を作ります。
では具体的に英語脳の基盤作り方について1.2.の各学習要素ごとに解説していきます。
英語脳の基盤の作り方.1:発音矯正~英語学習は正しい発音で行なう~
まず、英語脳の基盤を作るために必要なことは「発音矯正」をすること。つまり、
正しい発音をすること
英語学習を正しい発音で行なうこと
これが、脳の言語機能のメカニズムへの軸となるアプローチで、ここが英語脳の形成のスタート地点になります。
日本人が英語が苦手な背景
日本人にとって、英語の発音は決して簡単とは言えません。なぜなら、英語には日本語にない「音」や「音のつながり(リズム)」が多く存在するためです。
そのため「英語の発音」と聞くと、多くの人が”難しい””練習方法がわからない””時間がかかる””恥ずかしい”と言う印象を持ち発音矯正を疎かにしてしまうケースがみられます。
結果的に、英語脳の構築からも遠ざかった学習をすることになり、これが日本人が英語を苦手とする要因のひとつと言えます。
”英語脳を作る”ための発音矯正の方法
”英語脳を作る”発音攻略のポイント
発音矯正のやり方にはコツがあります。特に、”英語脳を形成をスムーズに行う”ためにはポイントを掴んでステップを踏むことがポイント。中でも重要なのは、発音練習に取り組むスタンスとして、
”最初からすべての発音をマスターしようとしない”こと
例えば、発音練習のテキストにある通り、掲載されている英語の発音を漠然と練習し始めないことです。理由は、「音」を体感に落とし込み、英語脳を形成するプロセスを踏むためには、
英語の音を出すために必要な口の筋肉を少しずつ作っていく
という過程が、英語の発音を攻略する近道になるからです。
英語の「音」の種類と数
理由は2つ、英語の音の種類が非常に多い、ということと、英語の発音をするための口の筋肉を徐々に作っていくこと。
以下の比較からわかるように、
音素数の比較
– 世界的平均数:31
– 英語:48
– 日本語:21 ※そのうち英語とほぼ同じ音の数は5,6種のみ!英語の音の数は、世界平均を上回る程豊富で、日本語の音の数と比較しても倍以上あるため、
わたしたち日本人が、最初から英語の全ての音をマスターしよう挑むのは非常にハードなチャレンジになるためです。
英語脳を作るための発音練習の方法と手順
発音矯正の方法と手順を、発音の攻略ポイントとなる「音」や「リズム」をマスターする方法を中心に、以下の記事で詳しく解説しています。
::::
英語脳の基盤の作り方.2:科学的トレーニング~音を体感に落とし込む~
次に、科学的トレーニング・メソッドで英語の音を体感に落とし込む作業をしていきます。ここでのトレーニングは機能的に、
発音のトレーニング
英語の本来の音で脳に言語(英語)を認識させる
この2つの役割を兼ね、言語機能を刺激し活性化する”筋トレ”のような働きをします。
トレーニングを行う際の重要なポイントは、
トレーニングは「正しい発音」で行うことが原則
です。なぜなら、英語の言語回路を作るには、
英語の本来の音で、脳にインプット・アプトプットし、この音の循環を科学的トレーニングで落とし込む仕組みをつくる必要があるため、
英語の正しい発音をせずトレーニングをすることは、言語回路の構築から遠ざかってしまうからです。
科学的トレーニングとは?種類と効果
科学的トレーニングは、もともと通訳訓練法として開発されたメソッドで、レベル・目的にあわせ一般の学習者にも応用が可能、今では広く普及している非常に実践的な学習法です。
科学的トレーニングメソッドには以下のようなものがあります。
- ディクテーション
- リピーティング
- シャドウイング
- オーバーラッピング
- サイトトランスレーション
- クイック・レスポンス etc.
Point!
– 科学的トレーニングメソッド –
いったん英語の「音」が体に馴染んでくると、学習スピードが根本的に上がります。
「ながら学習」ができる、シャドウイング、リピーティング、などを毎日の日課にするのがおススメです!
科学的トレーニング方法についての詳細記事はコチラ(※只今準備中)
【補足】自己学習は十分できている?〔自習ですべきこと具体例〕
海外生活で不足しがちな「自己学習」
海外や留学生活環境でおいて「英語の伸び悩み」が起こるケースの学習背景として考えられるのが”学習バランス”の偏り、特に、
*自己学習の不足
です。理由は、個人の経験からも、
海外生活ではさまざまな「活動」に要する時間の比重が大きくなること”海外で生活している”というだけで”英語の勉強をしている”錯覚に陥ること
などが挙げられます。
*自己学習とは:
「自己学習」とは、自分の意志で学ぶ「能動的な」学習のこと。例えば、学校の宿題・課題とは別に自主的に目的をもって計画的に自ら行う学習です。
「自己学習」は語学学習の大前提
と言ってもいい程どのレベルにも欠かせない要素で、
たとえ語学学校や現地の大学へ通っていたとしても、英語力を伸ばし定着させるためには、”主体的”に「個々の目的に応じた」学習を行うことが不可欠です。
自己学習が必要な理由:
”英語が話されている環境にいるだけでは英語は習得できない”
大人になってから第二言語を身に付ける場合、幼少期のように言語が話されている環境にいるだけで「聞き取れる・話せる」ような学習能力がないため、「論理的」に言語を理解し、トレーニングにより身につける必要があります。
”語学学校の授業だけでは英語は十分に伸びない”
学校の授業は、ある程度の人数のグループに対して与えられた課題や宿題などをこなす「受動的」な学習です。
学びのポテンシャルを上げるには、個々の目標・動機づけに応じた自己学習によるフォローアップが有効です。
「自己学習」ですべきこと基本(例)
「自己学習」では個々の目的に応じ様々な学習が可能ですが、例えば、以下の観点からの学習が効果的です。
- 苦手分野の強化
- 机上の学習 ↔ 実践の学習
”机上(自己学習)での学びを実践で使う” x ”実践での学びを机上で落としこむ”ことで、学びを定着させます。
- 英語脳作りのためのトレーニング
英語脳へアプローチするためのトレーニングをルーティン化することで、英語力を飛躍させる土台と作ります。
英語を最大に伸ばす対策② | 実践の機会の設定方法:質・量・習慣化x継続化・難易度別の具体例
ここからは、留学・海外生活において実践の効果を最適化するための、「実践の機会の設定方法」についての具体例をご紹介していきます。
実践のカテゴリーや難易度に分け詳しく解説していますので、それぞれ目指すレベルに応じてご参照ください。
学習のアプローチ方法としては、「2.環境からのアプローチ」により、
”感覚機能へのアプローチ不足”を補うことで、「英語の伸び悩み」の解決を図ります。
実践の機会の設定方法 – 日常編〔難易度1〕
~小さな努力の継続が実を結びます~
〔ホームステイ・ルームシェア〕
質
量★★
習慣化 x 継続化★★
- ホームステイや*ルームシェアの環境は、日常ベースで英語での会話が実践できる機会です。*現地の人 or 英語を話す外国人など
- 経済的に余裕があればホームステイがおススメ。現地の人と暮らすことは文化的背景を理解するチャンスでもあります。
- ホームステイ先によっては、買い物、散歩、近所の案内、友達の家でのホームパーティー、などに誘ってくれるなど、面倒見のよいホストファミリーもいるので、そういった機会も積極的に活かしましょう。
- TRY! ホストや同居人の「交友関係」や「アクティビティ」へのコネクションを広げる。まずは、ホストや同居人とのコミュニケーション、関係性を密に。その先に何かご縁(人間関係、イベントetc.)があればラッキーです。現地の知り合い、行動範囲を少しずつ増やしていきましょう!
交友関係の広げ方は、無理のない範囲で、ご自身のペースで行うのがベストです! 日本人同士のルームシェアなどはできるだけ避けましょう!
〔現地の人(店員さんetc.)に英会話の相手になってもらう〕
量
質★
習慣化 x 継続化★
- 地域でサービスを提供している人(お店・飲食店などの店員、修理屋、役所のスタッフ、etc.)に積極的に話しかける。
- TRY! 現地の人と会話する機会にはあえて何か質問(実際聞く必要のないことでも)をしてみる、など会話の展開を試みる。英会話の練習相手になってもらいましょう。
欧米のサービス・スタッフは日本のように親切でないことが多々あるため、臨機応変に相手の反応見ながら、不信がられない程度に行いましょう!
こういったシチュエーションでは会話のパターンがある程度決まってくるため、同じフレーズを使うことが多くなると思います。まずはひとつの言い回しを何度も使いマスターすること、それができたら、他の言い回しにも挑戦、同じシチュエーションでもいくつかの表現ができるようレパートリーを増やしていきましょう。
ひとり旅をする:
量
質★
習慣化 x 継続化
上記の「現地の人に積極的に話しかける」の発展編。現地・外国人の友だちとの旅する機会がない場合は、ぜひひとり旅を。
- 旅の途中ではいろんな場面(駅・案内所・飲食店・美術館等観光場所、ホテル、)で仕事をする人々と出会いがあり話しかける機会があります。英会話の練習相手と思って、積極的に話しかけてみましょう!
- TRY! ひとり旅では旅先の思わぬところで友達ができるパターンがあります。宿泊先をゲストハウスにするなど、現地の旅人と知り合う機会をつくるなど。
国・場所によってひとり旅(特に女性のひとり旅)が適切かどうか確認の上計画しましょう!いずれにしても海外でのセキュリティ対策は十分におこないましょう。
実践の機会の設定方法 – 趣味編〔難易度2〕
~英語はTool(道具・手段) ~
教室に通う:
量★
質★
習慣化 x 継続化★
日本にいる時と同じように、自分の趣味を広げる活動を現地で行う。
- [料理]:伝統/地域料理 、ワイン、パン、etc.
- [フィットネス系]:ヨガ、ジム、パーソナルトレーニング etc.
- [スポーツ]:ダンス、乗馬、etc.
- [音楽/アート]:絵画、伝統工芸、楽器、フラワーアレンジメント、etc.
- [健康]:アロマ、ホメオパシー、リフレクソロジー、etc.
など、のレッスンを受ける。
興味のある分野を英語で学ぶことは英語習得に非常に有効です。趣味の分野については「好奇心」が強いのが前提、つまり
『URGENT NEED』(=英語を話さなくてはならない差し迫った必要性)の”負荷”をもろともせず、「知りたい」「情報を取り入れたい」という”学習欲”が高い状態、関連する英語自体の学習スピードも早く、記憶保持も長くできる、好条件です。
滞在国がその分野の「本場」であれば、”本場の文化”を”本場で学べる” 非常にエキサイティングな機会です!海外生活の機会を効果的に活かしましょう。
費用負担がかかります
サークル・同好会に参加:
量★
質★★
習慣化 x 継続化★
こちらの主旨やカテゴリーの例については、上記の「趣味の教室に通う」と同様ですが、大きな違いは、
- 習い事より「費用負担が少ない」
- 集まりのタイプとして有志が集う形になるので、より「意欲・自主性がある」人が多い、「主体的」な姿勢で参加する、などの傾向がある。
「主体的」な参加姿勢が求められる環境下では、「習い事」に比べて『URGENT NEED』の”質”が高い(”負荷”のレベルが高い)傾向にあると言えますので(※参加する「会」によります。)身近にこういった集まりがあるか一度あたってみましょう。
実践の機会の設定方法 – 活動編〔難易度3〕
~働く環境下において、言語は非常に効果的に身につきます~
ボランティア活動・アルバイト(仕事をする):
量★★
質★★★★
習慣化 x 継続化★★
仕事の難易度や環境にもよりますが、「責任・役割を伴う環境下」では『URGENT NEED』は日常と比較して非常に”負荷”のレベルが高い=『URGENT NEED』の”質”が高いため、英語を効果的に習得することができる好環境です。
機会があればぜひ挑戦してみましょう。
その他
現地の友だちをつくる
直接現地の友だちをつくるのが難しい場合は、以下のような機会をとおして見つけるなど、適切な方法で機会を探してみましょう。
【補足】留学で「授業についていけない」ケースの原因と対策
留学中に起こりがちな”授業についていけない”ケースについて、語学留学/正規留学別にそれぞれの「原因」と「対策」について解説していきます。
語学学校 | 授業についていけない原因と対策
語学学校の授業を受ける目的は「語学の習得」ですが、貴重な留学の機会を活かすためにも基本的に事前にできるだけ語学力をつけて臨むのがおススメです。
原因 |
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対策 |
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正規留学 | 授業についていけない原因と対策
大学(正規留学)の授業を受けるメインの目的は現地で専門分野を学ぶこと。そのため授業をうけられる語学力は身に付いている前提で臨むのがベストですが、そうはいかない場合の対策をご紹介。
原因 |
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対策 |
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おすすめの学習ツール | 英語アプリ・オンライン英会話・AI英会話
ここでは、英語の伸び悩み対策のサポートツールを3つご紹介します。
実践で英語が使える海外生活環境だからこそ、プラスアルファ学習ツールによる強化トレーニングを加えることにより、英語力の基盤を固めることができ、英語力全体を伸ばす効果的なサポートが可能です。
英語学習アプリ「スピフル」(プログリット)
『スピフル』とは、英語コーチングスクール プログリット(PROGRIT)が開発したスピーキングアプリ。スピーキング力の見直しや土台固めにもおススメ、英語力の積み上げにつながります。
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会話のやりとりの中で意見やアイデアがすぐ思いつかない
英語の基礎(会話に必要な基礎文法など)に自信がない
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トレーニング時間:1日30分(目安)
スキマ時間の活用や「ながら学習」も可能
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初級~中級の場合でも「口頭英作文」の基礎レッスン編(文型で例文が分類)からのチャレンジも◎(例文のレベル・音声のスピード等、レベルにマッチするか無料トライアルでのチェックしてみてください)
コンテンツ内容:ビジネス英語が中心
ビジネス英語はグローバルスタンダードな英語でもあるため汎用性があり活用的である(※語彙はビジネス向けの割合が高い)
構成:「口頭英作文」「独り言英会話」によるスピーキングのアプトプットとインプット練習
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プライベートレッスンの活用法〔具体例〕
自分の課題にあわせてたプライベートレッスンのカスタマイズ方法をご紹介します。
ネイティブによるレベルチェックをリクエスト
現在の自分の英語力をネイティブ講師に客観的に評価してもらい、課題点のフィードバックをもらう。
- 発音
- 文法
- 文の構成
- 単語、フレーズ、言い回しの選択 etc.
課題点の強化レッスンをリクエスト
自分の課題点を重点的に強化するレッスン内容をリクエスト。自らアイデアがあれば講師に提案しても◎。
- 発音
- 文法
- 文の構成 etc.
会話のトピックスもリクエスト
特定ジャンルの会話を強化したい際は、フリートークでトピックをリクエスト
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情報収集・情報交換としての活用
さまざま国籍/地域の英語ネイティブとの会話ができる機会。グローバルに情報交換や情報収集をする機会として活用。
- 例)政治、経済、趣味、など好きなトピックスでグローバルな情報を収集する。
AI英会話「Cambly AI」英会話の練習相手におススメ
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【まとめ】英語レベルが上がる瞬間はいつ?どんな感じ?
留学・ワーホリ・海外生活環境で英語は必ず伸びる〔実体験〕
これまでの解説のように”セオリー的”に、留学・海外生活においてその豊富な環境メリットの要素から「英語が話せるようになる、聞けるようになる」ことは間違いありません。
個人の体験ベースからも、最終的に「言語を身につけるために必要な要素が揃った結果、外国語が話せるようになった」という裏付けからも断言することができます。
その中で、留学・海外生活での豊富なメリットが活かされていないケース、つまり、時間をかけても「なかなか英語の伸びが感じられない」「なかなか話せるようにならない」状態に陥った時は、
言語の習得は、「頭」だけではなく、
スポーツ同様「体感」をリンクさせながら身につける
この観点を意識し、ここで紹介した以下の感覚機能へのアプローチの強化をしてみてください。
英語のレベルがあがる瞬間~成長のステップ~〔実体験〕
ここに記載した内容は、すべて個人の実際の体験によるものです。これまで私自身が外国語に携わってきた長い歴史の中で、ステージごとに『実際に英語のレベルがあがった瞬間』が来たのを今でも覚えています。
その瞬間はたいてい、以下のような経験を経てしばらくたってから、ふと自分の”成長”を感じる、というようなものでした。
- 発音の重要性に気づき科学的トレーニングを始めた
- ホストファミリーと暮らした日々
- 外国人の友人と過ごした日々
- 現地でボランティアをした日々
- 仕事で外国人上司と会話をする日々 etc.
こういった経験のあとに、自分で自分の”成長”に気がつく瞬間は必ずやってきました。
口がなめらかに動くようになった
英語のフレーズがスムーズに出るようになった
長いフレーズで説明ができるようになった
自分の言葉として(感情をのせて)英語で表現できるようになった
英語を英語で捉え、感じたことをそのまま英語で出せるようになった
英語で夢をみるようになった etc. 仕事で自分の意見を英語で言えるようになった
このような“小さな成長”の積み重ねが、今の「わたしの英語」を作り上げてきました。
\いくつになっても、いつからでも、
必要な要素が揃えば、言語は必ず身につく・話せるようになります!ぜひ何度でも挑戦していきましょう!☆★/